Sekine Nobuo 1942-2019

November 9 – December 28, 2019

Sekine Nobuo "Phase No.9" 1968

 

Kamakura Gallery is pleased to announce a retrospective exhibition “Sekine Nobuo 1942-2019” from November 9th to December 28th.

Sekine Nobuo is known as a representative artist of Mono-ha and died in May this year.

Mono-ha is an artistic phenomenon made from raw materials and objects that appeared around 1970, occupies an important position in Japanese contemporary art history, and its international reputation is still increasing. Sekine Nobuo was selected as the representative of the 35th Venice Biennale in 1970 after making a shocking debut at the “Phase-Mother Earth” at Kobe Suma Rikyu Park in 1968.

In recent years, solo exhibitions were held in 2012 and 2014 at the Blum & Poe in the United States, expanding the field of activity both in Japan and overseas.

関根伸夫 1942-2019

2019年11月9日–12月28日

展覧会概要

鎌倉画廊は来る11月9日から12月28日までモノ派の代表的な作家として知られ、今年5月に惜しまれながら亡くなった関根伸夫の回顧展「関根伸夫 1942-2019」を開催いたします。モノ派は1970年前後に現れた未加工の物質・物体を作品とした芸術現象であり、日本の現代美術史で重要な位置を占め、その国際的な評価は現在も高まっています。関根伸夫は1968年の神戸須磨離宮での「位相-大地」で衝撃的なデビューを飾ってから1970年には第35回ベニスビエンナーレ代表に選ばれ、近年は2012、2014年にアメリカのBlum & Poeギャラリーで個展が開催されるなど、国内外で活躍の場を広げました。

1942年に埼玉県で生まれた関根伸夫は多摩美術大学で斉藤義重や高松次郎に師事。入学前後には当時主流だったアンフォルメル的な作風のデッサンを繰り返します。大学3年の時には日本現代美術の祖とも言える斉藤義重から抽象絵画の基礎理論を叩き込まれ、1960年代後半には高松次郎から当時主流だったイリュージョニスティックな表現の影響を受けました。

若き日の作家は様々な実験を素描や平面で繰り返すうちに現代美術とは空間認識の問題ではないかと考えるようになり、新しい空間認識法を見つけるため位相幾何学や相対性理論などを勉強するようになります。そして1967年頃、形というものは一定ではなく実は変化し続けながら様々な局面を見せるものではないかとの問題提起をし、空間や物体の成り立ち方を認識し明らかにしようという動機で制作を始めるようになりました。現実の空間を位相空間的に捉えようと、レリーフ状の平面と立体の間、そして円筒形の作品を作り、位相空間の現出を試みます。ベニヤ板を曲げ加工し蛍光塗料を塗布した13点。見る角度によって凹型や凸型に、平面的にも立体的にも見えるトリッキーな作品群は「位相」シリーズとなり発表されます。

68年の第8回毎日現代美術展にこれらの作品を出品し受賞した結果、神戸須磨離宮公園現代彫刻展の招待作家となり「位相-大地」(大地を巨大な円筒形にくりぬき、掘出した土を積み上げて大地に開いた円筒形そのままのかたちにして穴の横に置いた作品)を発表、美術界に大きな衝撃を与えます。「位相ー大地」は李禹煥によって提唱されることになるモノ派誕生のきっかけとなり、現在モノ派の象徴的な作品とみなされています。

それからも、円筒形のスポンジをその上に乗せた鉄板の重さで彫刻のごとくゆがませた作品やステンレスの角柱の上に巨大な石を乗せた作品などを精力的に発表してきました。また、公共空間に現代彫刻を設置するという発想がまだ薄かった1973年に「環境美術研究所」を設立、以降各地に数百ものアートプロジェクトを設置しました。

本展では作家の空間認識を探る礎となった貴重な初期の<位相>シリーズの「位相 No.9」をメインに、作家が「素描でもって考え、次の様相へ展開する」と述べたアイデアの源泉ともいうべき素描の数々、版画なども展示致します。

今回の展覧会では関根伸夫のモノ派に至るまでの試行錯誤、そしてその後の展開を回顧する事で作家の日本の現代美術史における重要な役割を再考する機会になるかと思います。是非ご高覧下さい。

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