and dissolving flowers

March 23 – May 18, 2024

We are closed on Sunday, Monday and National Holidays (4/29, 5/3–4, 5/6)

Itoh Masae
Cosmos 07-2

 

伊藤雅恵

溶けでる花と

2024年3月23日–5月18日

休廊: 日曜・月曜・祝日(4/29, 5/3–4, 5/6)

作家在廊予定: 3月23日

作家ステートメント

花の絵を描いています。
私を惹きつけるのは美しい姿かたちの他、
気温や日照の移り変わりをキャッチして咲きだすことを抑えられない不可抗力や、
風をうけ波打つ花々の群像、香りたつ匂いなのだと思います。
描き表したいものに沿ってくれるそれらを抽出して、形を立ち上がらせること、
溶かすことを繰り返して、花の咲く景色と対峙する、私や誰かの感情を描いています。

展覧会概要

伊藤雅恵の個展を開催いたします。これまで「VOCA 展」佳作賞や「トーキョーワンダーウォール都庁」などに入選。鎌倉画廊では2回目の個展となります。近年では、花の写真と色鉛筆やクレヨンで制作したドローイングを基に、写実的な側面と流動的なストロークが際立つペインタリーな側面が共存している絵画を制作しており、花の図像と、物質としてのキャンバスの表面を、鑑賞者の知覚が行き来する画面が特徴です。また、キャンバス地がそこここに残る画面の中には、長いストロークや躍動するタッチ、擦り取った跡など、以前よりバリエーションを増した絵肌が見られます。そこには制作の軌跡を辿れるような素朴さがありながらも、不思議と強固さがあり、作家が構図の調和を重視し、難しいバランスでそれらを共存させたいと願っているからなのでしょう。以前から一貫してモチーフにしているのは心の動きであり、豊かなブラッシュストロークはその表現に欠かせないものとなっています。

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