combine and resonate

March 16 to April 27, 2019

Closed: Sunday, Monday and National Holidays

March 16th, 2pm– Artist Talk, 4–6pm Opening Party

 

The artist of current exhibition, Ikeda Yoko, will be in the gallery on:
April 26th (Fri.) from 2pm to 5pm.
April 27th (Sat.) from 2pm to 5pm.

 

Ikeda Yoko
和歌山県西牟婁郡白浜町 2015年 / Shirahama Town, Wakayama Prefecture 2015

 

We are pleased to announce the solo exhibition of Ikeda Yoko, a photographer who is receiving increased attention throughout the world of photography. Ikeda magically catches minor but attractive scenes that usually slip through unnoticed in ordinary life. At first glance, the objects in some of her works seem difficult to grasp because they are extremely out of focus or are too close-up: a trimmed part from a wall, a floor, or even light filtering through the trees. Each view, guided by her own sense for attractive details, gives rhythmical shapes or shadows of the motifs and beautiful colors or light. Despite a photographic career spanning more than twenty years, Ikeda always maintains her own “slow” pace. Meanwhile, her works have recently been displayed at exhibitions not only in Japan but also in United States, Belgium, The Netherlands and elsewhere. In addition, in 2015, following her second photo book “Monkey Puzzle,” Ikeda received The New Photographer Award in The thirty second Higashikawa International Photo Festival, and also The first Photo Basel ALPA AWARD in 2018.

This exhibition is Ikeda’s first solo at Kamakura Gallery and in it the artist displays twenty five works, including her latest or yet-to-be released ones taken in Aomori, Nagano, Tokyo, Switzerland, France and Taipei, selected to resonate with the gallery space. Ikeda says that “taking photos is a kind of experimentation to encounter unknown things,” and we hope all of our viewers will enjoy this opportunity to journey to find unknown scenery through Ikeda’s photographs.

池田葉子

combine and resonate

2019年3月16日–4月27日

休廊: 日曜・月曜・祝日(3/21)

3月16日 [土]
14:00– アーティストトーク
池田葉子 × 宮島綾子(国立新美術館 主任研究員)
16:00–18:00 オープニングパーティー

 

作家の在廊予定は以下になりますのでぜひご来廊下さい。
4月26日(金)14時~17時頃
4月27日(土)14時~17時頃

 

この度鎌倉画廊では、近年注目の高まる写真家・池田葉子の新作個展を開催致します。ありふれた日常の風景のなかで、普段は注目もせずに通り過ぎてしまいがちな、しかし実は魅力的なシーンの一端を池田はまるで魔法のように切り取り、写真という平面の世界にこめて提示する作家です。アウトフォーカスや極端に部分的なトリミングにより一見しただけでは何を写しているのか分からないものもありますが、作家の視覚や意識をそのまま取り出したようなそれらの光景は柔らかな光や色、リズム感のある影やかたちと相まって不思議な心地良さを感じさせます。日常で目にするすべてのものがインスピレーションの源であり、かたちや色が光の当たり方や見る角度によって細やかに変わることをカメラを持っていないときでも意識しているという池田は、ぽつんと佇む樹木や木漏れ日、壁や地面の微妙な凹凸や模様、水たまりの反射までも独特の観点のなかに取り込んでゆきます。時に抽象絵画のようにも感じられる作風には、学生時代より抽象表現主義や印象派、ナビ派などの画家たちに興味を広げ、近代・現代絵画への造詣が深いことや、広い視点のなかで細部を絶妙にすくい取る独自のセンスを垣間見るようです。

写真に取り組んですでに20数年のキャリアがありながら、「極めてスローなマイペース」で活動を続けてきたという作家ですが、近年、国内はもとよりアメリカ、ベルギー、オランダなど海外でも精力的に作品を発表するとともに注目を集め、その蓄積が確かなものであることを裏付けています。2016年には国内外を問わず撮影された写真で構成された2冊目の写真集「Monkey Puzzle」(2015年刊行)で第32回東川賞新人作家賞を受賞。昨年は第1回Photo Basel ALPA AWARDにも輝きました。鎌倉画廊では初の発表となる今展では、空間と作品との共鳴にも取り組みながら、青森、長野、東京、スイス、フランス、台湾など国内外で撮影された未発表作品や最新作を含む約25点を展示致します。

「対象に潜む面白さや美しさを引き出し新たな世界を作り出したい(*)」ということが制作の根拠と語る作家は、曖昧な視覚の中でこぼれ落ちてしまう細部を、そして曖昧だからこそ見えてくる別の風景を逃がすことなく捉え、カメラのレンズを通すという行為と機能を用いて新しい景色に変え、作品を生み出し続けてきました。写真を撮ることは「未知のものに出会うための実験」でもあるという池田葉子の作品を通して、未知の風景に出会う旅をギャラリー空間で堪能して頂きたい―――そんな春にぴったりの展覧会です。ぜひご期待下さい。

(*東川賞受賞時のコメントより)

 

撮影時には想像していなかった風景(景色、世界)が印画紙の上に実現する。
わたしにとって写真とは記録のための手段ではなく、また、ものごとを説明するためのイラストレーション でもありません。
視覚のあいまいさ、遠近法のゆらぎ、色や構図がもたらす効果を常に意識しながら作業して行く中で、思っても見なかったこと、未知のものに出会うための実験であるとも言えるでしょう。
一つの作品が、他の作品と一緒に展示されることによって、調和、あるいは緊張が生まれ、個々の作品に新たなディメンションが加わる。
春の光がやわらかく注ぐギャラリーのスペースと作品が共鳴し、見る者をまき込んでいく。そんな空間を今回の鎌倉画廊での展示で作りたいと思っています。

          2019年1月  池田 葉子

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