wood works 出展作家

David Nash デビッド・ナッシュ
英国出身の作家。本国英国ではもとより世界的に有名。自然との共存をコンセプトとするイギリス美術作家らしく木が本来持つ生命感を大切に、チェーンソウで削ったり、火で焼き付けたりすることで作品として構築して行く。海外ではもとより、日本でも人気の高い作家。栃木県立美術館等に収蔵されている。

Paul Neagu
ポール・ニアグ
ナッシュと同じく英国出身。ヨーロッパの農機具のイメージを彷彿とさせる作品を作る。そこに人間と木の本質的なかかわりを表現する作家。栃木県立美術館などコレクション。

Mel Kendrick
メル・ケンドリック
米国出身。木を分解したものを樹皮の感覚をいかしながら複雑なフォルムへと再構成する作品で知られる。ポストモダンの造形作家として評価が高い

Mario Ceroli
マリオ・チェロリ
伊国出身。梱包材の木を使って人や馬などの具象的な作品を作る。1968年に「リチャード3世」の舞台を手がた事をきっかけにヴェルディー、プッチーニ、シュニッツラーなどの舞台装飾も手がける。日本では岐阜県美術館など世界に作品が収蔵されている。

李 禹煥
Lee U-Fan
モノ派の代表的な作家として、またフロムラインや鉄板と石の立体作品などで世界的にも有名な作家の珍しい木を使った作品を展示。今回は木の板の表面を細かく刻み付けた作品を出品

尹 錫男 Yun Sknam
韓国出身の女性作家。ベネチアビエンナーレの特別展に李禹煥、ナムジュン・パイクらと出品してから各国で評価される。女性の確固たるアイデンティティーをテーマとし、木を使って女性の人物像を作り出す。ニューヨークのアジアソサイエティー、オーストラリアのクイーンズランドギャラリー、東京国立近代美術館やアジア美術館、また台湾ビエンナーレなど国際的に発表の場を広げている注目の作家。

小清水 漸 Koshimizu Susumu
モノ派の作家として李禹煥らとともに活躍。視覚性へのこだわりをテーマに作品を制作。
今回展示する「表面から表面へ」1971年はその転機を迎えた重要な作品である。
国内外展覧会多数。


田 たけを Mokuta Takewo
廃材を組みたて、そこに和紙や鉄板を貼り付けたり、着彩して作品を作り上げる。あくまで廃材に固執したのは廃材でも燃やしてしまわない限り木は生き続けるという思いからだった。1987年に死去してからもその凛としながらも温かみのある作品は人々を魅了している。個展、収蔵美術館多数。1998年に姫路市立美術館にて没後10年の記念展覧会が開催された。

斉藤 義重 Saito Yoshishige
日本の抽象作家の草分けとして日本の現代美術史上重要な作家の木を使った作品を出品。四つの点が凹面、凸面の2枚一組の作品を展示。斉藤義重の作品の中でも最も重要な作品の一つである。

彦坂 尚嘉 Hikosaka Naoyoshi
77年より複数の杉板をつなげて着彩するPWPシリーズを展開。
ベネチアビエンナーレなど多くの国際展、国内の個展多数。高松美術館等に作品が収蔵されている。

 


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