【柴田 敏雄 -juxtapose- 展 概要】


自然とダムやコンクリート構築物などの人工物が触れ合うランドスケープで
知られる、柴田敏雄の写真展を開催いたします。悠々たる自然に人工物が忽然と姿
を現す違和感を捉えたその画面は、独特な静かな美しさを醸し出しています。シカ
ゴ現代美術館から永久保存コレクションの制作を依頼されるなど、海外でも高い
評価を得ています。

今回は今まで中心となってきたモノクロの写真(ゼラチン・シルバー・プリント)
のほかに、カラーのタイプCプリント(銀塩)、デジタルによる出力、 同じくプリント
アウト、古典的な技法であるプラチナプリント、あるいはオーソドックスなモノクロの
ゼラチンプリントなど、さまざまな技法で制作したイメージを展示します。
それぞれのイメージを並列、制作の過程を連続的なものとして具現化し、作品の
本質として捉え、一つのイメージをより複雑なものとして提示していきたいと言う
作家の、より豊かなイメージを練り上げようとする試みです。
どうぞご高覧頂けますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

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