rain or shine

Solo Exhibition
May 17th - June 29th, 2014

Yoshikawa Tamihito

Yoshikawa Tamihito is one of the artists who has been working on the developability of contemporary abstract paintings since he started his career in the early 90s. It's noteworthy that his distinctive way of drawing the lines or the sense of colors creates the unique composition as if there are comfortable and energetic rhythms. This time, he tried to explore the matter or the truth that lies beyond the motif. The painter, of course almost all painters, struggles against his own themes everyday, “rain or shine”. This exhibition is his 10th solo exhibition at Kamakura Gallery, his latest 20 paintings will be on display.

吉川民仁展 “rain or shine”

2014年5月17日-6月29日

展覧会概要

吉川民仁(1965-)は90年代の活動初期から際立っていた独特の線描と色彩感覚を用いて抽象絵画による表現の発展性を探り続けてきた作家であり、リズムを刻むかのような動きのある画面構成は年々洗練され評価が高まっています。2012年に開催した個展「背景としてあるもの」で「自分の傍らにある日常」を「背景」として見つめつつも画面全体に描き出す試みをしましたが、今展では、対の問いとして「モチーフの先にあるもの」を思い、取り組んでいます。

タイトルの“rain or shine”は「絵の本質や真実である『実』に迫ろうとするがなかなか辿り着けない。具体的な物や衝動など『何かの引っ掛かり(動機)』から絵画は始まるが、モチーフ(動機)の先に何があるのか、『実』とは何か、常に目前にある課題に迫る方法は絵具をパレットに搾り出し画面に向かうことの繰返しの中にしかない」と作家が語るように、画家が「降っても晴れても」変わらずそこにある課題や画面と格闘する日々を連想させます。絶妙な色あわせの絵具の塊がキャンバスにのせられ、弾け飛び、削られ、また重ねられていく---吉川民仁の絵画は衝動や勢いの痕跡でさえも透明感や浮遊感を放つ不思議な魅力をたたえ、初夏を迎える季節に発表される新作群は水色や白やグレーを基調にさまざまな色彩が織り込まれ、躍動的でありながら涼やかさが感じられます。

150号をはじめとする大作3点を含め、約20点の新作を展示する今展は、大学院在学中であった1990年の初個展から数えて鎌倉画廊での10回目の個展となります。自らの絵画の独自性を着実に確立させつつある中で、さらにその先へ向かおうとする作家の現在をご高覧いただけましたら幸いです。

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