Garments of Life - Hyakutoku & Semamori

Solo Exhibition

November 5th – December 18th, 2016

We are closed on Monday, Tuesday and National holidays (11/23)
Opening Party: November 5th, 16:00-18:00

Ishiuchi Miyako

Since the 1970’s, Miyako Ishiuchi has focused on producing photographs centering on her peculiar motifs such as apartments and their inhabitants, scars resulting from surgery or burns, hands and feet of women of the same generation, personal mementos of her mother, and so on. More recently, she has continued to take photographs of mementos of atomic bomb victims in Hiroshima which were displayed not only in Japan but in overseas locations including America. Her latest works are photos of clothes or everyday things that belonged to Frida Kahlo, a Mexican female painter, which were left in the bathroom of her home, Blue House, for 50 years following her death and which have been exhibited in Paris, London and Tokyo. In this first-time solo exhibition at Kamakura Gallery, titled “Garments of life - Hyakuyoku & Semamori,” Ishiuchi presents 20 photographs of Japanese children’s garments (kimono) from the Edo Period to early in the Showa era.

In the Edo pereiod, keeping children alive during the first five years of life was no easy accomplishment. To protect them, people made children’s kimono with needlework on the back as a charm against evil that was referred to as “Semamori,” or they gathered fabric, sometimes as many as 100 pieces, and sewed a kimono by stitching the pieces together, a process called “Hyakutoku kimono,” in hopes of a healthy growth for their child. The kimono were left to languish for many years until resurrected by Ishiuchi in photographic form, and have been exhibited at LIXIL Gallery in Ginza in 2014 and, this spring, at the Iwami Art Museum in Shimane Prefecture. Ishiuchi states that when facing the objects she photographs, she is not thinking of them in terms of “things from the past” but as objects in the here and now.” For her, things from the past are not just “things,” but are more like the bodies of the people who made, used or wore them. The present exhibition provides an opportunity to encounter “Garments of life” beyond space and time.

石内 都 「命の衣 - 百徳と背守り」

2016年11月5日 - 12月18日

休廊: 月曜・火曜・祝日(11/23)
オープニングパーティー 11月5日(土) 16:00 - 18:00

展覧会概要

石内 都は、青春期を過ごした街を生々しくとらえた70年代の最初期作品に始まり、同い年の女性の手足の表情にフォーカスしたものや様々な人の身体に刻まれた火傷や手術の傷跡、自身の母の遺品など独自の焦点をあてた作品を作り出してきました。近年では広島の被爆者の遺品や生まれ故郷・桐生の絹織物を、最新作では画家フリーダ・カーロの遺品を依頼を受けて撮影し、国際的な活躍を続けています。鎌倉画廊で初めてとなる個展は「命の衣」と題し、江戸後期から昭和初期頃の幼子の着物を写した2013年の作品群に新たなプリントを加えた約20点(予定)で構成致します。

幼い子供が身に着ける着物の背中部分に魔除けとして縫い目や刺繍を施した「背守り」、長寿の老人や近所の家々から数多くの端切れをもらい集め、百枚にもなろうかというその端切れを縫い合わせて子供の健やかな成長を願った「百徳着物」。それらは子供が5歳まで生きられることすら当たり前でなかった時代、ひと針ひと針に祈りと願いが込められた「命の衣」です。小さな着物たちはかつてその祈りを受けた持ち主がこの世を去ってからも留まり続け、石内の写真によって再び今日に「連れ出された」のです。2014年にLIXILギャラリー(銀座)で、今年春には島根県立石見美術館でも展示されたこれらの作品群は現在ではあまり知られていない市井の人々の風習に美しさと豊かさを見出す機会を与えること以上に、時間と空間を超えた新たな出会いを鑑賞者に感じさせます。愛らしいアップリケのように縫い付けられたもの、造形的にも美しい糸で描かれた模様、強い祈りを感じさせる経の一部が書き込まれた裏地・・・当時の時を永遠にまとったまま止まっていたであろう小さな衣たちの細部までもが石内のカメラを通して新鮮な風を吹き入れられ、鮮やかに、はっとするような美しさを伴って生き生きとした姿を私たちの前に現しました。

これまで、母の遺品や広島平和記念資料館所蔵の被爆者の遺品、そしてフリーダの遺品など数多くの残されたものを撮影してきた石内は、自身の行為について「『過去』を撮るのではなく、『今』と出会っている」のだと表現し、またその対象と向き合うとき、残された「もの」ではなくそれを身に着けていたであろう人たちの「うつし身」のように感じると語っています。長く重ねられた時間を静かにまとい、なお私たちと同じ時間を重ね続ける「命の衣」もまた、石内だからこそ写し取れたその姿で、今回新たな出会いの場に並びます。石内作品の魅力を存分に味わって頂ける展覧会を是非ご高覧下さい。

作家紹介

石内 都(いしうち みやこ)群馬県生まれ。

独学で写真を撮り始めてすぐの初期の三部作(「絶唱、横須賀ストーリー」「APERTMENT」「連夜の街」)(1977-1980)で早くも注目を集め、「APERTMENT」で1979年木村伊兵衛写真賞を受賞。自身と同じ1947年生まれの女性たち50人を被写体とした「1·9·4·7」(1994)や母親の遺品を撮影した「Mother’s」(2003)などを発表。2005年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表。2007年からは広島平和記念資料館が所蔵し今も毎年寄せられる被爆者の遺品を継続的に撮影している。「ひろしま」と題された作品群は日本各地はもとより、近年アメリカでも展示が果たされた。また、ゆかりのある群馬県桐生市の銘仙などを写した「絹の夢」(2012)、背守りと百徳着物がテーマの「幼き衣へ」(2013)等に続き、最新作は近代メキシコを代表する画家であるフリーダ・カーロの遺品を現地からの依頼により撮影したもので、パリ、ロンドンで発表後、国内では今年資生堂ギャラリーにて展示された。2014年に写真界のノーベル賞ともいわれるハッセルブラッド国際写真賞を受賞。

 

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