【関根伸夫(せきね のぶお) 略歴】

1942年埼玉県に生まれる。1968年多摩美術大学大学院油絵研究科修了(斎藤義重氏に師事)。卒業後、主要美術展で受賞。
1960年代末から70年代に、日本美術界を席捲したアートムーブメント<もの派>の代表的作家として活動。特に、1968年の
第一回須磨離宮公園現代彫刻展での「位相?大地」は<もの派>の先駆的役割を果たしたばかりでなく、戦後日本美術の記念
碑的作品と評され、海外でも広く知られている。1970年には、ヴェニス国際ビエンナーレの日本代表アーティストとなり、ステン
レス柱の上に自然石を置いた作品「空相」でセンセーションを巻き起こし、その後デンマーク・ルイジアナ美術館の永久所蔵作品
(セキネ・コーナー)となる。展覧会後はそのままヨーロッパに留まり、制作し個展を開く。その間、建築と芸術が融合したイタリア
の都市・建築空間に感銘を受け、日本ではまだなじみの薄かった<環境美術>をテーマとした活動をするため帰国、1973年に
(株)環境美術研究所を設立。設立後は全国各地で数百に及ぶアートプロジェクトにアーティスト、アートディレクターとして参画。
2000年光州ビエンナーレ、2002年釜山ビエンナーレ(ともに韓国)のほか、2001年イギリス・テートモダンギャラリー にて開催の
「世紀」展では1969-1973年の東京を代表する作家として参加し、現在も国内外で精力的に活動している。


■主な個展 (抜粋)

1969  
東京画廊 73、77、80、87

1970 
ギャラリーラベルテスカ(ジェノバ)
ギャラリー・モドウロ(ミラノ)

1971   
ギャラリー・クレプス(ベルン)
ギャラリー・ヴィルク(コペンハーゲン)

1975
桜画廊(名古屋) 77、81、87、93

1977
かねこ・あーとギャラリー(東京) 80、81、82

1978
クレストハーレデュッセルドルフ(デュッセルドルフ)
ルイジアナ美術館(フルムペック・デンマーク)
オランダ国立クーラーミューラ美術館(オッテルロ)

1979
ヘニイ・オンスタード美術館(オスロ)

1982
現代版画センター企画「版画と立体による関根伸夫全国展」 (国内各地)

1983
「関根伸夫+環境美術研究所」ストライプハウス美術館(東京)

1987
川越画廊(埼玉) 91、97、09

1989
スタンフリー・ギャラリー(ニューヨーク)
梅田近代美術館(大阪)

1990
新潟3ヶ所同時個展?(天寿園・倉庫美術館・アトリエ我廊)

1993
位相絵画展(ギャラリーアートポイント/東京)
位相絵画展(GARALLERI AKERN/ノルウェー)

2003
川越市立美術館(埼玉)

2004
鎌倉画廊(鎌倉)
北京東京芸術工程(北京)

2005
ギャラリー美術世界(東京)06、07、08

2008  
ギャラリーアートコンポジション(東京)
PYO Gallery (ソウル)

2011  
鎌倉画廊(鎌倉)  
上海彫塑中心(上海)



■主なグループ展 (抜粋)

1967
二人展 椿近代画廊(東京)
第11回シェル美術賞展
「OOOPLAN」展 村松画廊(東京)
ユニバーシアード展

1968
「OOXPLAN」展 村松画廊(東京)
第8回現代美術展 東京都美術館
第1回神戸須磨離宮公園現代彫刻展
第5回長岡現代美術館賞展

1969
第6回パリ青年ビエンナーレ展
第9回現代日本美術展 東京都美術館
第1回現代国際彫刻展 箱根彫刻の森美術館
The 9 Visual Points 村松画廊(東京)
トリックス・アンド・ヴィジョン展 東京画廊(東京)
現代美術の動向展 京都国立近代美術館
ジャパニーズ・アーチスト・ドローイング展 東京画廊(東京) アメリカ各地巡回

1970
万国博美術館展
第35回国際ベニスビエンナーレ展
ヒューマン・ドキュメント1970展 東京画廊(東京)

1971
第10回現代日本美術展 東京都美術館

1973
第8回ジャパンアートフェスティバル セントラル美術館(東京)
第11回現代日本美術展 東京都美術館

1974
第11回東京ビエンナーレ展 東京都美術館
現代彫刻20人展 セントラル美術館(東京)
日本美術展(北欧巡回展)
日本‘伝統と現代’デュッセルドルフ市立美術館
現代彫刻シンポジウム 栃木県立美術館

1975
現代美術四半世紀展 セントラル美術館(東京)
日本現代美術の展望展 西武美術館(東京)
島州一と共に全国同時展"クロスカントリー7,500km"現代版画センター企画

1976
第10回東京版画ビエンナーレ展 東京国立近代美術館

1977
ジャパンアートフェスティバル セントラル美術館(東京)
「現代と声」展 現代版画センター企画(国内各地)

1981
1960年代現代美術の転換期展 東京国立近代美術館
日本近代彫刻の展望展 神奈川県立近代美術館
日本現代美術展 韓国文化振興院(ソウル)

1982
1960年代現代美術の転換期展 京都国立近代美術館

1984
第3回東京画廊ヒューマン・ドキュメンツ84/85 東京画廊(東京)
日本現代彫刻展 ギャラリー・ジュリアンコルニック(パリ)

1986
モノ派展 鎌倉画廊(東京)
前衛芸術の日本展 ポンピドーセンター(パリ)

1987
もの派とポストもの派の展開 西武美術館(東京)

1988
モノ派展 ローマ大学附属美術館(ローマ)
手でみる美術館 西武美術館(前国巡回展)

1989
日本野外彫刻展 ミドルハイム美術館(アントワープ)

1991
モノ派展 鎌倉画廊(東京)

1993
70年代日本の前衛美術 抗争から内なる葛藤へ 世田谷美術館

1994
モノ派展 鎌倉画廊(東京)
Different Natures 展 La Virreina(バルセロナ)
戦後日本の前衛美術展(横浜美術館、グッゲンハイム美術館/ニューヨーク、サンフランシスコ)
ASIANA Contemporary Art from The Far East(パラッツオ・ベンドラミン・カルジ/イタリア)

1995  
1970年?物質と知覚、もの派と根源を問う作家たち(岐阜県立美術館、広島市現代美術館、北九州市立美術館、埼玉県立近代美術館、サンテティエンヌ美術館)
「位相?大地の考古学」西宮市大谷記念美術館
戦後日本のデザイン展(目黒区立美術館ほか巡回)

1996  
美術の内側、外側 板橋区立美術館(東京)

1997  
あるコレクターが見た<現代>美術 山村コレクション展 兵庫県立美術館(兵庫)
ストリートミュージアム展(川越市)

2000  
韓国光州ビエンナーレ

2001  
<世紀>展 テイトモダン美術館(ロンドン)
モノ派展 ケトルスヤード美術館(ケンブリッジ)
長岡現代美術館賞回顧展1964?68/時代をかけ抜けた美術館と
若く熱い美術家たち 新潟県立美術館
モノ派コレクション展 鎌倉画廊(鎌倉)

2002  
韓国釜山ビエンナーレ、彫刻プロジェクト
斎藤義重追悼展 川村学園アートホール(東京)

2005  
もの派ー再考 国立国際美術館(大阪)

2007  
北京東京芸術工程 「What is Monoha」(北京)

2008  
多摩川アートラインプロジェクト(東京)

2010  
馬山ムシン国際彫刻シンポジューム(韓国)
ヤンピョン環境美術祭にて、<一滴の碑>を制作(韓国)
芸術、設計実験展(上海)
上海万博記念版画展(上海)



■パブリックコレクション 

長岡現代美術館、ピーターストイペサン・ファンデーション(オランダ)、ヘニイ・オンスタード美術館(ノルウェー)、
箱根彫刻の森美術館、群馬県立美術館、ルイジアナ美術館(デンマーク)、栃木県立美術館、埼玉県立近代美術館、
クーラー・ミューラー美術館(オランダ)、金井美術館、原美術館、西武美術館、広島現代美術館、高松市美術館、
世田谷美術館、横浜ビジネスパーク、川越市立美術館、他




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