伊藤 雅恵 展 〔She Has Mountain〕 2009.11.14(土)-12.26(土) |
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光を放つような鮮烈な色で躍動する花々をモチーフに、自らの感情や心の情景を表現してきた伊藤雅恵。 これまで「VOCA展」や「トーキョーワンダーウォール都庁」などに出展し、2008年春に鎌倉画廊で開催した 若手平面作家のグループ展では出展作家中最年少ながら鑑賞者に強い印象を残しました。体験や記憶 のうちにある特別な感情・感覚をたどり、花の形を用いて絵画表現へと昇華させてきた伊藤ですが、新作 では新たな制作手法の開拓に挑んでいます。その過程には、これまでの方法で出来てくるものが似通う ことへの拒否感や、過去の1点の状態を制作中に何度も掘り返す必要性の中に「無理や嘘っぽい感じ」を 引き起こしているかもしれないという葛藤があったといいます。そこで、今回は作家の周囲の「適度に距離 感のある」人物を具体的なモデルに定め、実際に画面の中にも描きこむという試みをしています。「日々変 化するその人物に対する印象や関係性をすぐその日の制作に入れ込むことで、『活きの良い表現』に向か えた」という作家自身の実感や、「対象に対するまなざしが以前より客観的になったことで、重要なのはコ ンセプトではなく、コンセプトと作業や物質が混ざり合って出来た結果そのものであるということがはっきりし た」という言葉からも、ひとつの新境地に至った様子がうかがえます。今展では、「rolling girl」と題した作品 をはじめ、大小合わせて約10点の新作を発表致します。伊藤は、鑑賞者に届く「何か」が生まれることを 「事件を起こす」と表し、制作目的のひとつとしています。それぞれの新作が起こす新たな事件を体感して 頂けますよう、ぜひ同展をご高覧下さい。
*****2F展示室にて常設展同時開催***** 若手作家も含む国内・海外作家の作品を展示いたします。
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